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原木が、木材市場から河上工務店に運ばれると、2300坪の広さがある製材所内の木材置場に野積みします。
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伐採前の樹木には大量の水分が含まれてます。山で伐採されて間もない原木の含水率が、150%を超えることも決して珍しいことではありません。原木を木材置き場に野積みしておくと、水分は次第に蒸発して行きます。
木材の含水率は、日本工業規格 JIS Z2101に準じて計算されます。
(Wu-Wo)÷ Wo×100=u(%)
Wuは水分を含んだ見かけの重量、Wo は全乾重量、そしてuは含水率を表しています。
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たとえば、伐り立て生材の重量が100kgで、その生材を水分を含まない状態まで乾燥させ、重量を量ってみると40kgだったとします。この場合、この丸太に含まれていた水分は、60kgだったということがわかります。もとの生材の含水率は 60÷40×100=150% だったということになります。国産の杉などでは含水率200%、つまり木材そのものの重量の2倍もの水分を含んでいることもあります。
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河上工務店では、製材所内の木材置場で木材を天然乾燥させます。天然乾燥はその名の通り、自然状態で乾燥を行うことです。天然乾燥を行った木材は「天乾(てんかん)材」と呼ばれています。天然乾燥の場合、含水率20%が理想とされています。天然乾燥は乾燥にかかる時間が長く、平均して半年から一年くらいが目安となります。断面の大きな材は2年も3年も必要なものもあります。木材は自然の素材なので個体差が大きく、1~3ヶ月で水分が抜けてしまうものあります。
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1980年に建設した屋根付き鉄骨造の資材倉庫です。製材所敷地内の南西角に位置する100坪の建物になります。
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30年程前に仕入れたケヤキです。製材した状態で屋内乾燥をしています。玄関の上框やカウンター、床の間板などの材料として使っています。
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屋外での乾燥では、風の通りや日当たりが良いのですが、当然のことながら雨に濡れます。木材を雨水に濡らすと、乾燥が進まないように思われがちですが、適度な湿気を加えながら乾燥させた方が、程よく乾くように感じますし、むしろ水につけた方がよいくらいです。杉の場合は、雨水に濡らした方が、赤味の色合いが綺麗に仕上がるように思います。
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製材した木材も、雨水に濡れながら、乾燥が進んでいきます。
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使う形状があらかじめ分かっている木材は、製材加工してから天然乾燥をします。原木の状態で乾燥させるより、短い時間で乾燥させることができるからです。写真は、杉板パネル用の材料を製材して天然乾燥させています。杉板パネル用の木材の場合、さらに人口乾燥を加えます。
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